投稿作品集

1. 2002−8−21 「ぷかぷかさん」の作品

 屋根に登って寝ころんで、流れ星を見るとすぐに、私と弟は両手をギュッと結んで、願い事をした。私達は、いつも通り、どんな願い事をしたのかと、互いに聞きあいっこをした。私はいつも、病院にいるひいおばあちゃんが元気になりますように。それに比べ、小さかった弟はいつも、「ずっとお星様と一緒に寝てたいなぁ」だった。かれこれ十年前の話である。
 私が、こんな昔の会話を思い出したのは、インターネットで星座の宿題を調べていた時のことだった。『すばらしい夜景のプレゼントはいかが?』と題されたサイトが目に飛び込んできたのだ。何となく、サイトに入ってみると、そこは夜景を売っているサイトだったのだ。私の心はその時、波一つたたないシーンと静まりかえった波打ち際に立っている様だった。購入者の感想欄があったので、どういう人が買っていくのかと、興味半分で覗いてみる事にした。ほとんどの人は、恋人へのプレゼント、もしくは、プロポーズの際の背景として利用していた。だいたい一景色、一時間につき二千五百円というものだった。どうやら、マンションの一室からしか見る事の出来ない景色等が売られているようだ。その中には『星空』も、もちろんというように幾つもの項目が並んでいた。星がきれいに見えるコテージや、マンションの屋上等を借りて見る、何時間かの買う景色だ。
 確かに、私の家から見る事の出来る星達の量は減ってしまった。ピカピカの粒の色も、少し色あせてしまっている様に見える。しかし、冬の寒い日に、お母さんに見つからないように弟と屋根にこっそり登り、机を置いて、ほかほかのマシュマロ入りココアを飲むのは格別だった。それに、少し光の弱い電池切れかけの懐中電灯を持ち出して、屋根の上で宿題をしたり、星座の動きを確認したり。星達は、私達の中では、ピカピカだった。なのに、どうして色あせてしまったのか。星を見るのにお金が必要なのか。私には、理解できなかった。いや、それは間違っているかもしれない。私は、理解したくなかったのだ。宇宙の誕生の謎を解こうと、世界の宇宙物理科学者達は毎日のように計算におわれている。ある意味それは、重要なのかもしれない。しかし私には、それは娯楽のようにしかとらえる事が出来ない。宇宙の出来方を知ったところでどうなるのだろうか。地球滅亡を防ぐ策でも考えるつもりなのか。今日、世界的な異常気象が観測されている。毎日ニュースで「エルニーニョ現象です」「温暖化の影響でしょうか」と叫ばれているが、では、「私達人類はいったい何をすべきなのか」という題材に触れるニュースは存在するのだろうか。また、どこかの国の首相が「一週間に一日だけでもいいから、世界中の人々が車に乗ってはいけない日を作りましょう」とでも言ってくれるだろうか。はっきり言って、全く期待できない。温暖化は悪い事だ、なんて初めから分かっていたことなのに、どうして食い止める事が出来なかったのだろうか。
 私がいつもの様に屋根に連れだしたある晩の事だった。弟が、私に質問してきた。
 「夜、車に乗っていると、車は高速で走っているのに、どうして お星様は付いてくるの」
弟は、「お星様は僕の事を特別だと思ってくれているんだ。だから付いてきたいんだよ」と自分の気持ちをキラキラの目で語った。しかし、私は、そんな眼差しを持つ弟の、そうであってほしいと願っていたろう気持ちを壊してしまった。誰も特別でない、星は地球よりはるかに遠いから付いてくる様に見えるだけなんだよ、と。その時の弟の顔は今でも忘れられない。弟の目は涙でキラキラと月の明かりに照らされて光っていた。後から考えると、私のあの時の発言は誤った物であったと思う。夢を手助けする発言ではなく、夢を壊す凶器となってしまったのだから。私も「私は特別」と同じ事で思っていた時期が、弟よりはるかに長くあった事を忘れていたのだ。
 夜景を買う、星空を買うという行為は、つい最近始まった物だ。しかし、それが発足するまでには、長い年月の積み重なりがあった。星を見る事が出来るなんてあたりまえの世の中から、その行いは開始された。だれがきっかけで始まったのか等、関係ない。私達が生まれてくる以前からあったろう人類滅亡への道。その前兆が自然に対する痛めつけであったのだ。今から引き返す事は、おそらくできないだろう。しかし、道は他にあるはずなのだ。でも、その道は見つからない。一人一人がバラバラである今は、とうていその幻影さえ見る事ができないのだ。じゃ、自分に何が出来るのか?と自分自身に聞いてみると何も出来ない。私だって、石油を買って燃やす車に乗る。結局、誰一人引き返す事すらできないのだ。将来、私も、星空を買わなければいけない時がくるのかもしれない。

****終わりです。長い間読んでくださってありがとうです。こんなつたない文章でお恥ずかしい限りです。構成自体はあんまり考えないで書きました(^_^;)。テーマの善し悪しだけでも見ていただけると嬉しいです!もちろん構成もですが・・・。誤字がありましたら、申し訳ございません。****


ARUJIの評

ぷかぷかさん、現代的なメルヘン、ありがとう。 ARUJI  2002/08/24 (土) 23:21

 ぷかぷかさん、投稿感謝します。高校生でこのレベルのメルヘンが書けることに内心ホッとしています。
 弟との体験、それを昇華させての自分の内面の凝視、さらに外界に目を転じての環境とさらに、まさに自分が選ぶ余地などない「現実」でしめくくって、最後に窒息しそうな問題提起をもって締めるところは素晴らしい、の一語につきますね。
 あなたは「童話」の描ける人です。現実と理想・夢の間隙に住めると言うことは、選ばれた視点をもっていると言うことではないでしょうか。この今の視点をさらに磨いてほしいと思います。
 ただ、これからがんばってほしいことは、内面のイメージがあふれるばかりに、書く方の表現技術が追いついていないことがありますね。中身がなくて技術ばかりが先行する人たちとは人種が違う !という感じですが、とにかく内面からわき出るイメージをノートなどに書き留めておいて、気が向いたらそれを自分の思ったねらい通りに表現できるまでやり続けることですね。たとえば、今回の「締め」の部分はかなりの工夫が必要ですね。
 あなたなりのもっとつきつめた「締め」が出来るようになれば、もっとあなたの才能は花開くと思います。中からわき出る人は幸せです。自信を持って今度はこれの改訂版を期待します。ぜひ皆さんのために投稿してください。

2. 2003.9.17〜9.23 ツバサさんが「課題の小論文」を完成するまでの軌跡


947. 質問させてください!!ツバサ  2003/09/17 (水) 22:57

近畿大学農学部のAOを受けるのですが2次に小論文があります。農学部はやはり環境問題についての事などがテーマなのでしょう?。

951. Re^2: 質問させてください!!ツバサ  2003/09/18 (木) 18:56

以前、字数についての質問もさせていただきました。とても参考になりました。
水産学科を受験するのですがAO入試の過去問がないみたいなんです。小論文の本を読んだのですが、いまいち書き方もわかりません。どうしましょう??

> > 近畿大学農学部のAOを受けるのですが2次に小論文があります。農学部はやはり環境問題についての事などがテーマなのでしょう?
>
>
> ツバサさんは、作文の意味を聞かれた方ですか?
> 農学部は一見狭いようで実は広い学問フィールドを持っていますから、
> ご自分の専攻される領域についてはかなりの理解力を試すテーマが出されるのではないでしょうか。
> 過去問は調べましたか?
> AOの場合はあまり大幅な出題傾向の変更がないと思います。


953. Re^3: 質問させてください!!ARUJI  2003/09/19 (金) 09:48

> 以前、字数についての質問もさせていただきました。とても参考になりました。

それはそれは、お答えした甲斐がありました!

> 水産学科を受験するのですがAO入試の過去問がないみたいなんです。小論文の本を読んだのですが、いまいち書き方もわかりません。どうしましょう??

ここの水産学科は新しいことにチャレンジしている素晴らしい学科ですね。チャレンジ精神とそれを完遂するだけの忍耐力が求められるでしょうね。
しかし、その原点は、経済性と開発姿勢と環境のこの3つのバランスの問題につきると思います。

「水産学科の教育・研究内容は広く、漁業及び水産加工業に関わる水産学の各分野にわたっています。
学科の構成は、水産学の基礎である水産生物学、有用魚種の生産・育成に関わる水産増殖学、水域の環境・漁場形成に関わる水族環境学と漁場学、及び水産生物の有効利用に関わる水産利用学などの5つの研究室から成り立っています。
 本学科では、水産学の幅広い基礎的知識を教授するほか、これらの知識を水産業の実際に応用できるよう、本学部や水産研究所の諸施設を利用した実験・実習、あるいは学外諸機関の見学・現場研修をも行っています。 」となっていますから、やはり環境問題(特に海洋)が大きなハードルでしょうね。
では、ヒント!
「上の大学の学科ガイドの文章を参考にしてあなたが大学でやりたいことについて800字で書きなさい。」
さあ、取り組んでみましょう。

970. 大学で学びたいことについて書いてみました!! ツバサ  2003/09/20 (土) 23:39

 私はクロマグロについて学びたいと考えている。
 クロマグロは太平洋を横断するほどの行動範囲を持つ魚である。私も以前から何度かクロマグロを釣りに行っているが、20kg〜30kgの大きさのものでも強い引きがありその引きに今でも圧倒される。その一方で皮膚が弱く軽はずみに触れることができなかったり、車のヘッドライトを当てたぐらいで死ぬことがあるくらいデリケートな魚である。養殖は不可能と言われていたが2002年に完全養殖に成功した。クロマグロの養殖が軌道に乗り市場に安定供給されるようになれば、低迷している水産業界を活性化させる大きな要因になるだろう。
 しかし、安定供給するためにはやらなければいけないことが多く残されている。毎年安定して産卵させる技術や生存率を向上させる技術などがある。
 私はその中でもクロマグロに与える餌について興味を持ち研究したいと考えている。養殖のクロマグロは天然のクロマグロに比べ餌の違い運動不足により脂肪が多くなり味が劣る。また、養殖の魚に与える餌による水質汚染や餌の過剰投与、過密養殖による環境汚染が問題視されており、クロマグロの養殖も例外ではない。海に負担の少なく、天然のマグロに近づける餌の開発が緊急課題である。
 このようなことから私は「環境と調和した養殖」を基軸に「天然のクロマグロに近づける餌づくり」について研究したいと考えている。


972. Re: 大学で学びたいことについて書いてみました!! ARUJI  2003/09/21 (日) 00:23

▲ツバサさん、がんばりましたね。
添削してみたいと思います。

> 私はクロマグロについて学びたいと考えている。

▲なかなか具体的、かつ、ストレートでいいですね。

> クロマグロは太平洋を横断するほどの行動範囲を持つ魚である。私も以前から何度かクロマグロを釣りに行っているが、20kg〜30kgの大きさのものでも強い引きがありその引きに今でも圧倒される。その一方で皮膚が弱く軽はずみに触れることができなかったり、車のヘッドライトを当てたぐらいで死ぬことがあるくらいデリケートな魚である。養殖は不可能と言われていたが2002年に完全養殖に成功した。クロマグロの養殖が軌道に乗り市場に安定供給されるようになれば、低迷している水産業界を活性化させる大きな要因になるだろう。

▲クロマグロの生態、養殖への期待・水産業への貢献度、などなかなかよく勉強していることが分かりますね。

> しかし、安定供給するためにはやらなければいけないことが多く残されている。毎年安定して産卵させる技術や生存率を向上させる技術などがある。

▲今度はとって返して、その困難性を指摘していますね。
なかなかのテクニックです。

> 私はその中でもクロマグロに与える餌について興味を持ち研究したいと考えている。養殖のクロマグロは天然のクロマグロに比べ餌の違い運動不足により脂肪が多くなり味が劣る。また、養殖の魚に与える餌による水質汚染や餌の過剰投与、過密養殖による環境汚染が問題視されており、クロマグロの養殖も例外ではない。

▲この一般的な、いわゆる環境汚染の問題指摘されていましたが、ここでもう少しつっこんだ視点が必要ですね。
それは、飼料など外国産のものを無条件に仕入れている行政の姿勢の問題やその安全性の保証はどうするのか、と言った消費者サイドからのアプローチがないから、論が少し浅くなってしまいました。
(上に続く)


973. 下からのつづき ARUJI  2003/09/21 (日) 00:24

海に負担の少なく、天然のマグロに近づける餌の開発が緊急課題である。
> このようなことから私は「環境と調和した養殖」を基軸に「天然のクロマグロに近づける餌づくり」について研究したいと考えている。

▲このバランス感覚は素晴らしいと思います。
ただ、大学は旧態依然とした環境問題意識を持っている人よりも、もっと私たち普通の人間の持っている、つまり、開発されたモノを口にするしかない消費者としての「視点」など、新たな「切り口」のできる人材を求めようと試みているのがAO方式などに期待されていることの一つではないでしょうか。
さあ、もう一度書いてみましょう。


976. 直してみました。。 ツバサ  2003/09/21 (日) 22:28

 私はクロマグロについて学びたいと考えている。
 クロマグロは太平洋を横断するほどの行動範囲を持つ魚である。私も以前から何度かクロマグロを釣りに行っているが、20kg〜30kgの大きさのものでも強い引きがありその引きに今でも圧倒される。その一方で皮膚が弱く軽はずみに触れることができなかったり、車のヘッドライトを当てたぐらいで死ぬことがあるくらいデリケートな魚である。養殖は不可能と言われていたが2002年に完全養殖に成功した。クロマグロの養殖が軌道に乗り市場に安定供給されるようになれば、低迷している水産業界を活性化させる大きな要因になるだろう。
 しかし、安定供給するためにはやらなければいけないことが多く残されている。毎年安定して産卵させる技術や生存率を向上させる技術などがある。
 私はその中でもクロマグロに与える餌について興味を持ち研究したいと考えている。養殖の魚は天然の魚と違い人間によって作られた餌を食している。現在、養殖の魚に与えている餌は外国産のものが多く含まれているが、安全性などの規制はなく無条件で仕入れることができる。はたして、安全性に心配はないのだろうか。消費者から見ても何が入っているかわからない餌を食べて育った魚より安全に育った魚を選ぶであろう。養殖したクロマグロを社会に浸透させるには飼料に規制をし、安全性を追求すべきである。また、養殖の魚に与える餌による水質汚染や餌の過剰投与、過密養殖による環境汚染が問題視されている。
 このようなことから私は「安全性を追求」と「環境との調和」を信念とし、クロマグロの餌について研究したいと考えている。


977. Re: 直してみました。。 ARUJI  2003/09/22 (月) 23:56

▲ツバサさん、やりましたね。

> 私はクロマグロについて学びたいと考えている。
> クロマグロは太平洋を横断するほどの行動範囲を持つ魚である。私も以前から何度かクロマグロを釣りに行っているが、20kg〜30kgの大きさのものでも強い引きがありその引きに今でも圧倒される。その一方で皮膚が弱く軽はずみに触れることができなかったり、車のヘッドライトを当てたぐらいで死ぬことがあるくらいデリケートな魚である。養殖は不可能と言われていたが2002年に完全養殖に成功した。クロマグロの養殖が軌道に乗り市場に安定供給されるようになれば、低迷している水産業界を活性化させる大きな要因になるだろう。
> しかし、安定供給するためにはやらなければいけないことが多く残されている。毎年安定して産卵させる技術や生存率を向上させる技術などがある。
> 私はその中でもクロマグロに与える餌について興味を持ち研究したいと考えている。養殖の魚は天然の魚と違い人間によって作られた餌を食している。現在、養殖の魚に与えている餌は外国産のものが多く含まれているが、安全性などの規制はなく無条件で仕入れることができる。はたして、安全性に心配はないのだろうか。消費者から見ても何が入っているかわからない餌を食べて育った魚より安全に育った魚を選ぶであろう。養殖したクロマグロを社会に浸透させるには飼料に規制をし、安全性を追求すべきである。また、養殖の魚に与える餌による水質汚染や餌の過剰投与、過密養殖による環境汚染が問題視されている。

▲まあ、なんとうまくつないだことでしょう!

(うえにつづく)


978. 下からの続き ARUJI  2003/09/22 (月) 23:57

> このようなことから私は「安全性を追求」と「環境との調和」を信念とし、クロマグロの餌について研究したいと考えている。
> 
▲「安全性を追求」と「環境との調和」は、「安全性の追求」と「生き物すべてが共生できる環境の創成への邁進」を・・・
というようにここと言うところでは、語句の意味を正確に表現して、自己主張の明確な・厳格な提言をしていく癖をつけましょう。
でも、よくできました。
ほぼ完成ですね。
敢えて言えば、「餌の開発」という視点を重視していたところへ、「消費者」という新しい干天を導入しなければならなくなって、結果うまくまとめましたが、私は、まだその点があなたの内面でしっかり融合していないのを感じます。これからのあなた自身の課題ではないでしょうか。そして、最後にはもっと強烈に自己主張があればもっと印象に残ります。
でも、この時点で十分に合格点を上げられます。
投稿作品として採用させてください。


979. ありがとうございます。 ツバサ  2003/09/23 (火) 00:22

ありがとうございます!!ARUJIさんのアドバイスはとてもわかりやすくてとてもためになります。入学することができたらもっと知識を深めて日本の水産業界を背負えるような人になります!!!あと、入試まで1ヶ月ぐらいしかないのですがまたわからないことがあったらまた聞いてもいいですか?なんか厚かましくてすいません

ARUJIの評


981. Re: ありがとうございます。 ARUJI  2003/09/24 (水) 12:00

> ありがとうございます!!ARUJIさんのアドバイスはとてもわかりやすくてとてもためになります。

▲それはよかったです。

入学することができたらもっと知識を深めて日本の水産業界を背負えるような人になります!!!

▲この「意志」を最後にさりげなく、かつ、強烈に付け加えましよう。

あと、入試まで1ヶ月ぐらいしかないのですがまたわからないことがあったらまた聞いてもいいですか?なんか厚かましくてすいません。

▲どうぞいらしてください。
ここは無料で「なんでも」相談が出来ます。
(ただし、どこにも「添削します」とちは書いておりませんが・・・・)
最後の追い込み油断なくがんばってください。

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